獨協医大病院は2007年に関東初の肺移植実施施設に認定され、2009年に関東初となる脳死肺移植を行いました。また、2013年からこれも関東初となる生体肺移植を開始しています。これまで、北関東の患者様を中心に2023年末までに30例の肺移植を実施しており(生体3、脳死27)、良好な成績を収めています。
また、最近は片肺移植の症例に対し、より良い肺を残し悪い方に肺移植を行う左右反転肺移植を積極的に行っており、右肺を左に移植する右左反転肺移植を世界で初めて成功させました。これまで左右2例を含め3例の反転肺移植を行い良好な成績を収めています。この方法により、数少ない移植のチャンスを有効に利用し最大の効果を得ることができます。
今後も、北関東に根ざした肺移植医療の普及を通じて、日本と世界の肺移植の発展に努めていきたいと考えています。